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第6章 子迷 章6第
午前11時頃。
腹が減ったし、買い物にでも出ようかと思って何の気なしに外を眺めた俺は、目を見開いた。
先ほどまであんなに晴れていたにも関わらず、突然雨が降り出している。
まじか……だるいな…
出るのが億劫になったところで、ハッとした。
そういえば、今日はまだ花壇の様子を見ていない。
多分大丈夫だろうけど、意外と強い雨だし見ておいた方がいい。
買い物に行くのは億劫だったのに、花たちのために俺は、迷う事なく傘を持って外へ出た。
突然の雨に、人々が屋根を探して慌てている。
予報では雨とは言っていなかったから当たり前だろう。
それにしても強い雨だ…
そんなことを思いながら、俺は花壇の前にしゃがみ込んだ。