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第6章 子迷 章6第


時間はまだ昼前。




「来んの早すぎだし…!」




あんまりに驚きすぎて、どうしていいか分からないまま、俺はとりあえず桜に傘を渡した。





「てかずぶ濡れじゃねーかよ」




なんでこんな時間に来たんだ。



なんかあったのか…



いやいや、考えるのは後にして今は…




「風邪引くだろ、中入れ」




どうにか落ち着いて今やるべきことを考えるが、慌てすぎてうまく頭が回らない。



そんな中俺は店の扉を開けて、桜を中に入れた。



風邪引かれたら困る。



まずはタオル…か。



あと着替えと


なんかあったかいもん入れて…




あれこれ考えながら、桜に待つように言って奥に行こうとしたら、桜が俺の服の裾を掴んだ。



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