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第6章 子迷 章6第
「私、お姉ちゃんに…っ…」
「────」
「大好きなお姉ちゃんにっ……死んでって…───」
「いいから!」
堪えられず、俺は桜を強く抱き締めた。
ったくっ……
何で……なんでこんなにこいつは苦しんでんだよっ…
きつく抱き締めると、桜は声を上げて泣き始めた。
「大丈夫だ」
「ぅっ……私っ…っ…ぅぅ」
「……大丈夫」
泣きじゃくる桜にそう何度も優しく言い聞かせながら、俺は抱き締める力を強くしていった。
「大丈夫だ……」
「ぅぅっ……ぁっぅぅ……っ…」
「………桜…大丈夫だ…」
俺が傍にいてやるから…
そう心で囁きながら───