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第6章 子迷 章6第
「すみません……」
また何故か謝って来た桜を見たあと、先ほど入れた紅茶のポットに目をやった。
「いや、なんかあったら来いって言ったの俺だから」
ずっと待っていた。
桜が心を開くのを。
「そんで?」
いつに話を切り出すと、桜は瞳をユラユラさせて、戸惑っている。
本当に話していいのか…ってそんな顔。
「大丈夫だって」
そう俺が声を掛けると、桜はギュっと両手を握った。
「私の話……全然大丈夫じゃないですよ」
「いや、」
話の内容なんてどうでもいい。
いや、良くはねぇのかもしれねぇけど。
「そういう意味じゃなくて」