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第6章 子迷 章6第
まあ…あんだけの事を抱えてたら安心して寝るなんて事も少ないんだろう。
しかも今日は、結構泣いてたしな。
「開店までまだあるから」
時計を気にする桜にそう声を掛けて、俺は近くのソファーを指差した。
「そこのソファーで寝とけ」
「え、でも……」
それは悪いしって顔。
ホント、変なところで真面目だよな、こいつ。
「いいよ、今日は平日だからどうせそんな人こねぇし、仕込みくらい一人でできる」
とは言っても、ちょっとピッチ上げないとキツいかもな…
そう考えながら、俺は体を伸ばして桜を眺める。
本当にいいのかな…って顔。
「てか、今のお前絶対使えねぇし」
罪悪感を薄れさすためにそんなことを言ったら、桜は不満そうな顔をしていた。