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第6章 子迷 章6第


「っ……そんな言い方しなくても」



「いいから寝ろって。襲ったりしねぇからさ」



「そんなこと心配してないです」



「………ふーん…」



キッと目をきつくした桜の言葉を聞いて、俺は目をそらした。






うぜぇ……心配しろ、バーカ。




そんなことを心で思いながら、奥に入って、ブランケットを引っ張り出して、桜のところに戻った。




「これ使え」



放り投げたブランケットをキャッチした桜は、小さくありがとうございますと言って、ソファーに横たわろうと、少し屈んで靴を脱いでいる。




ダボついたワイシャツ。



桜には大きすぎる俺のシャツは1番上のボタンしかあいてないにも関わらず、首元が随分開いている。




「っ………」



突然目に飛び込んだ桜の胸元から慌てて目を反らして、俺は頭を掻いた。




ヤバい。



自分から襲ったりしねぇとか言っといて、完全に頭ん中変になってる。





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