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第6章 子迷 章6第
「俺、外見てくるわ」
ちょっと頭冷やさねぇとっ……
このまま眠る桜を見てたら変な気起こしそうで、自分が怖い。
「……てんちょ…」
「……なんだ」
慌てて外に出ようとしたら、まさかの桜に呼び止められて、俺は桜のことをなるべく見ないように振り返った。
「あの……外の花壇て…」
「ん?」
花壇…?
「店長が手入れしてるんですか?」
「……そうだけど」
「……へ…ぇ…」
突然の脈絡のない質問に俺は首を傾げる。
何とか邪念を取り払って桜のことを見たら、眠たそうにゆっくりと瞬きをしていた。
そして、また言葉を続けようとしている。
「そういえば…」
そんなに眠いなら、あとで聞けばいいんじゃねぇのと思いながら、まったりと話す桜が面白くてフッと笑った。