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あの星に届かなくても
第1章 それぞれの夜
「だめよ。だめなの。離して」
その手を優しく振りほどき、紗恵はベッドから降りようとした。瞬間、男の筋張った腕が身体に巻きついて、後ろから強く抱きしめられた。
「リエさん……」
その囁きとともに、熱い吐息が耳を撫でる。両胸の豊かなふくらみは、男の大きな手に揉みしだかれ、いやらしく形を変える。育った頂を太い指に引っ張られると、その鋭い刺激が身体の芯に疼痛を覚えさせた。
「ちょっ……あのね。主人に知られたら私、生きていけないの」
「だったらなんでこんなことしてるんだよ」
「……生きるため」
「は? 矛盾してるじゃん。意味わかんねぇ」
「いいのよ、わからなくて。離してちょうだい」
振りはらおうとして膝立ちになると、そのまま硬い腕に身動きを封じられた。胸から腹に下りてきたその手は、すべての恥毛が処理された剥き出しの丘を撫で下ろし、容易に蕾を探り当てる。
「しつこい子ね……」
前のめりになって抵抗すると、今度は腰を掴まれ、ぐいと引き寄せられた。ぐりっ、と蹂躙者(じゅうりんしゃ)の先端が押しつけられる。そのとき頭をよぎったのは、猛獣と対峙した際には決して背を向けて逃げてはならないという、どこかで聞いたことのある忠告だった。
さきほど吐き出された白い欲でぬめる割れ目に、雄の本能の塊が後ろから押し入ろうとする。抵抗する余裕も与えられず、それはにゅるりと蜜壁を押し開き侵入してきた。
「はっ、ん……」
「やべぇ……うぅ」
呻きながらうねりの中をしばらく泳いだ男は、深く息を吐くと手枷を引っ掴んだ。それで紗恵の細い手首を固定し、すぐに抽送を始めた。