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甘党な愛
第10章 十

 一体何しにきた。今は封筒を探さなきゃいけなくて、忙しいのに……。

「なあ」

「は、はい……」

「さっきから何探してんだ?もしかして封筒とか?」

 びくびくしていたが八雲の言葉を聞いた途端、私はニット帽を額まで捲った。そして、

「それ!後嶋の!」

 八雲の手に握られている封筒を見て、口をあんぐりと開ける。何で八雲が持ってるんだ!


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