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甘党な愛
第11章 十一
この日の為に修○カレンダー買っただろ。心のお風呂に情熱の薪をくべろ!諦めないを諦めるな!
「貸せって言ってるんだ……!ビデオ消せ!」
「嫌だよ。椿君……見た目通り力が弱いんだね……」
暫くビデオカメラを引っ張り合っていたが、徐々に鬼沢さんの方へ引っ張られていき……とうとう私はビデオカメラから手を離してしまった。
「ああっ……!」
そんな……どうしよう。このままだと恵が、親の選んだ相手と結婚させられてしまう!――そう思った時だった。鬼沢さんが着ているスーツのネクタイを絞め直し気を抜いた瞬間、誰かがビデオカメラをひょいっと奪う。
「何だ?このビデオ。鬼沢、何撮った?」
八雲がいつの間にか目を覚まし、ベッドから降りて私達の側に立っていた。