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甘党な愛
第12章 十二

* * *

 翌日、四人で朝食を食べていると、急に恵が明るく話し出した。

「ところでさぁ、椿ちゃんのメイド服のスカートをもっと短くするってのはどうかな?」

 どうかな?って何言ってるか分からない。ところでさぁの入り方も不自然過ぎて、理解不能。

「頭おかしくなったか?スカート短くするのは別に良いけどな」

 右の椅子に座っている恵へ冷たい視線を送りながらフレンチトーストにナイフを通す。左側に座っている八雲から不機嫌そうに言われると、手を止めたが。

「こいつがスカート短くして誰も得しねぇだろ。やめろ」

「っ……私のセクシーな太腿が見れて得するだろ!」

「マジきめぇ……」

 失礼なことを言ってくる八雲へ反論したが、冷たく睨まれると黙るしかなかった。


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