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甘党な愛
第13章 十三
「男は女があんな格好したら興奮すんだよ。そういう生き物だ」
「……八雲もか?」
思わず聞いてしまった。八雲も私のセクシーメイド服姿を見て興奮したんだろうか。一番気になるところ……
「……ああ」
「っ!?」
八雲が私から目をそらして答えると、私は自分の耳を疑った。八雲が!私に!興奮した!八雲が!
「それは……何故だ?」
内心喜びながら、また質問する。すると、
「可愛かったからだろ」
「……」
「今日は、可愛かった」
無愛想だが八雲の話した言葉に、感極まって泣きそうだった。今日だけでも、嬉しい。八雲から可愛かったと言われて。何故だろう。まさに恋をしている乙女の様な気持ちだ。