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甘党な愛
第14章 十四
「でも俺が椿ちゃんのこと好きになるわけないんだよね」
「……まあ、無理もない」
「でも、気になるんだよね」
「……まあ、当然だ」
「でも、好きなわけないか~」
どっちだ――……ニコニコしながら話す恵の言葉を聞きつつ、私はだんだん腹が立ってきた。私のこと貶したいだけ?ニコニコしながら、本当に悪魔のようなことをしてくる……。
「タンシチュー出来たら呼ぶから。部屋で待ってて……」
私はそのまま恵へ背を向けると、料理を再開する。後はもう少し煮込んで、盛り付けるだけ。10分ぐらいで出来上がる。
「分かったぁ」
「……」
恵が明るく返事をしながら、後ろから私の頬へキスすると無言になったが。