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甘党な愛
第14章 十四
「もう無理だ!」
「え~……」
ガバッと恵の体から離れると、私は料理を再開しようとする。
「つまんないな……何となく。籍入れたからって、何も変わらないし……」
そりゃそうだろ。何が変わるっていうんだ。……恵の呟く声を聞きながらそう思ったが、
「最近俺、女の子と会ってないんだよね。椿ちゃんと籍入れてからは」
「そうなのか?」
何で……?性欲落ちたか?
「椿ちゃんっていう奥さんがいるのに、他の女の子と会ったりするのは悪いような気がして……」
「別に良いのに。気にしないで」
恵が申し訳なさそうに話すと、私は平然と返事をした。