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甘党な愛
第2章 ニ
……秘密?秘密って……。
「そんなのない!」
「俺ね、見ちゃったんだよね。椿ちゃんがこないだ……」
「こないだ……?」
きっぱり言い放った私の耳元から顔を離すと、不思議がる私へ恵はにやっと微笑んでみせる。
「こないだケーキ食べて喜んでたでしょ。ケーキだけじゃなくて甘い物全般、いつもこっそり食べながら女の子らしくはしゃいでたよね」
「っ……!」
「普段は口悪くてクールぶってるけど、甘い物を食べると女の子らしくなっちゃうんだね~。葎に言っちゃおうかな」
「や、やめろ!」
恵の言葉を聞いて顔を青ざめると、私は咄嗟に恵の口を両手で塞いだ。