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甘党な愛
第15章 十五
――という夢を見たなんて言えない!死んでも言えない!
「おはよう、椿ちゃん。よく眠れた~?」
「おはよう、恵……」
全然寝れなかった。恵が部屋に侵入してくるんじゃないかと思って。昨日恵があんなことを言うから。だから今日は寝不足だ……。
「ふあ……」
庭で洗濯を干しながらあくびをする。
「桜散っちゃったねぇ~」
「うん……」
「ねぇ椿ちゃん」
「何だ?」
「今日こそ、夜一緒に寝ようね。昨日はいつの間にか俺寝ちゃっててさ~」
隣で恵から話し掛けられると、両手に持っていた洗濯物をポトッと落とした。