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甘党な愛
第15章 十五
「っ……」
何で……?何で私にキスを!?
「んっ……くっ……」
暫く上下唇を優しく吸い上げられると、漸く唇を離した八雲から冷たく言われる。
「昨日のこと、恵と葎に言うなよ……」
「八雲、覚えてたのか!」
「ああ……」
私が聞くと、罰が悪そうに私から目をそらす。昨日のことを後悔しているのかもしれない。覚えていたなら尚更だ……。でも、何で今キスしたんだ?
「……」
私が呆然と立ち尽くしていると、八雲は先にドアへ向かって歩き出す。そして部屋から出る間際、こっちを振り向いて呟いた。
「昨日は酔ったから、お前にキスしたわけじゃねぇぞ」
「……」
えっ……。えぇぇぇえ!