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甘党な愛
第23章 二十三
「ごめん、本当に……」
こんな状態じゃ、台湾に行くなんて言えない。本当は今日話すつもりだった。家庭のことも、全部。
「椿……俺も服脱がして」
そのまま私のカーディガンやらシャツ、上の下着をぽいぽいとスムーズに脱がせ八雲が耳元でねだると、私は煩悩に負ける。
「……了解しました!」
そして八雲のTシャツを脱がせると、真剣な八雲から口付けられた。
「ん、むっ……」
ダメだ。こうしていると、離れたくなくなってしまう。行くって決めたのに、心が揺らぐ。涙まで出てきた。
「……」
やっぱり、行きたくないよ……!