この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘党な愛
第3章 三

――漸く夕食の時間が終わり、ほっとしながらキッチンの洗い場で皿洗いをしていると、後嶋がキッチンへ入ってきた。急に後ろから話し掛けられて、私はその事に気付く。

「藤咲さん、大丈夫?」

「大丈夫じゃない」

「……だよね。何かごめん。俺がメイドの仕事誘ったから」

 水道を止め、タオルで手を拭き、後ろを振り返ると、すぐ側に申し訳なさそうな表情をした後嶋が立っていた。

「別に後嶋が悪いわけじゃ……」

「だよね」

「……」

 気遣って言ったつもりだったのに、すぐ真顔で開き直られると腹が立つのは何故だろう。

「ああ見えて恵さんも八雲君も良い人だから、頑張って」

 無表情で話しながら後嶋がぐっと親指を立てると、私は思わずタオルを手に取って後嶋の首に強く巻き付けた。

「貴様……!全然悪いと思ってないだろ!」

「……」

 後嶋は前からこういう奴だ。書店に私の一年遅れで入社してきた後嶋は、私のことを先輩だと敬う素振りを全く見せず、寧ろバカにしている様な態度をいつも取っていた。もう仕事の先輩ではないが、私の方が年上。……絶対に許さん。
/310ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ