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甘党な愛
第3章 三
* * *
午後7時。屋敷の食堂にて、ぬりかべぐらいあるバカでかい大理石で出来たテーブルの前で、椅子に座り自分の作った料理を無言で食べる。本当だったら、もう自分のアパートでゆっくりとお風呂に入っている時間だ。……それなのに、何故こうなった。
「……」
目の前の椅子には後嶋が座っており、私の右側に恵、そして左側に八雲が私を挟むようにして座ったまま、3人とも無言で食事している。……松阪牛のハンバーグも喉に通らない。まじでアパートに帰りたい。
「……」
私はそのまま30分間、まるで地獄の様な拷問に耐えるしかなかった。