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甘党な愛
第4章 四
「……お酒、飲んでるの……?」
今日後嶋が八雲に絶対お酒を飲ませちゃいけないって言ってなかったっけ?……チューハイだからアルコールは弱いだろうけど、こいつは隠れて何をしてるんだ。
「誰にも言うなよ!俺が酒飲んでたこと!」
「……言わないけど、八雲お酒飲んで良いの?」
「ダメだから隠れて飲んでんだろーが!」
「まさか、八雲ってアル中……?」
更生ってアル中を治す為に?いや、でも、それなら屋敷に来なくても良い筈か。
「お前は夜中に何してんだよ?」
「私は小腹がすいたから糖分を……」
「糖分……?」
私の言葉を聞いて、八雲は私の持っているシュークリームへ視線を移す。そしてそのまま私が食べる姿をぼーっと見ていた。
「お、美味しい……とろける~」
「シュークリーム一つでバカかよ」
シュークリームを食べてふにゃりと微笑む私に、何故か八雲は突然立ち上がると歩み寄ってくる。そして私の前に立つと私の顔を見て、頬を赤らめながら呟いた。
「……けど、可愛いな……」
そのまま私は何故かうっとりとした顔の八雲から冷蔵庫に体を押し付けられ、唇へちゅっと口付けられていた。