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甘党な愛
第4章 四
――それからすぐにベッドで眠っていたのだが、深夜に小腹がすいて目を覚ますと、私は眠気眼のままキッチンへと向かった。……確か冷蔵庫に昨日のデザートのシュークリームがあった筈。こっそり食べよう。
「……」
冷蔵庫の前に着くと冷蔵庫のドアを開けて、中からシュークリームの乗ったお皿を取り出す。そしてにやりと笑い、冷蔵庫のドアを閉めた。
「……ビックリした……」
「えっ……?」
まさか洗い場の前で、八雲が座り込んでいるとは思わなかった。八雲が先に驚きの声を出して、八雲の存在に気付く。
「八雲……こんなところで何を……?」
シュークリームの乗ったお皿を片手で持ったまま質問したが、八雲の手にチューハイの瓶が握られていると分かると漸く目がしっかり覚めた。