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甘党な愛
第4章 四
「ふぐっ……」
口内へ広がるアルコールと甘いファジーネーブルの味。……ダメだ。確実に八雲は酔っている。お酒どれくらい飲んだんだろう。後嶋がお酒を飲ませちゃいけないと言っていたのは、こういうこと?
「んむっ……」
「……」
両頬を八雲の両手で包まれたまま、上下唇を何度も繰り返し吸い上げられて、アルコールのせいか私は眩暈がし始めた。……酔いが覚めたら、八雲はどんな態度を取るだろう。今のうち、一発殴ってやりたい。
「むむっ……んむっ……むぅーっ」
上下唇を夢中で貪られながら、私は段々と苦しくなり目をぎゅっと閉じる。