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甘党な愛
第4章 四
「椿……キス……」
何だ、この甘えん坊は。本当に八雲……?お酒はこんなに人を変えてしまうのかと思うと、恐ろしくなってきた。
「他所へ行きなさい。風俗でも、出会い系でも……私は……ちょっとごめんなさい……」
顔をひきつらせながら、そう話す。
「……」
するとぼーっとしたまま八雲は無言で私から離れた。……が、側のテーブルに置いてあったシュークリームを手に取ると、ふらふらしながら突然私の口へ強引に押し込み、
「えっ……!ちょ、ちょっと……」
シュークリームを加えさせられて驚く私を見て、ふっと微笑んだ。……何この笑顔。嫌な予感しかしない。嫌な予感しかしないよ。
「まだ帰さない。俺が満足するまでは」
その言葉を聞きながら悪魔の様な笑顔を見て、私は思わず悲鳴を上げていた。