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甘党な愛
第8章 八
すると八雲は真剣な瞳で私を見ながら、言い放った。
「一回抱かせたら教えても良いけど?」
「っ!?」
こいつ絶対教える気がない。だからこんなことを。私のことを女とも思っていないのに、抱くなんて嫌味にしか聞こえない。
「それなら良い。洗濯してくる……」
「おい、待て」
そのまま私が広間から出て行こうとすると八雲は唐突に引き止め、本を閉じてソファへ置くと、立ち上がり私の方へ歩み寄ってくる。そして私の前で立ち止まると、冷たく話した。
「俺が更生する理由は、女だ」
「女……?女にだらしないのか?」
首を傾げながら私が質問すると、八雲はにやっと笑った。