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甘党な愛
第2章 ニ
恵の手は冷たい……。まるで死人の様。
「恵は何歳?」
「俺は25だよ。椿ちゃんは21だよね」
「うん。……あ、ご主人様とか呼んだ方が良いのか?」
「別に良いよ。呼び捨てで」
気になって質問した私へ、ニコッと優しそうに微笑む。……何だか良い奴そうだ。良かった。
「メイドさんを雇うのは今回初めてなんだ。俺が家事と料理が苦手で……」
「家事と料理なら得意だ。任せとけ」
「ありがとう……椿ちゃん」
メイド服の袖を腕捲りしガッツポーズをしてみせると、恵から安心したような返事が返ってくる。