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甘党な愛
第8章 八
「お前、絶対訴える……」
スカートの後部を両手で押さえながら、私は固まったまま呟いた。スカートは捲るわ、酔ってキスするわ、強引に部屋へ連れ込むわ……そりゃ更生させられようとするに決まっている。小学生の頃に、こういう男子いた。女子から嫌われる系男子。
「訴えてみろよ」
「……この……!」
私の怒りを煽る様に八雲がまた何度もスカートの側面を捲ろうとすると、私は八雲の手と同じタイミングでスカートを押さえる。マジで許さん。もう、我慢の限界だ。
「ぶっころ……!」
私は鬼の形相で気付けば、思い切り八雲に向かって回し蹴りしていた。