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蛍の想ひ人
第1章 ほ
何年目かなんて数えるのはばかばかしくてやめた。
何回告白したのかなんて数えるのはばかばかしくてやめた。
社会人3年目から毎年、夏ごろからホテルのクリスマスディナーを予約して
半分冗談に、半分本気に毎年誘う。
「今年は俺とクリスマスを過ごそう」
そんな俺に笑いながら
「もう!冗談ばっかり。信くんなら可愛い女の子が周りにいくらでもいるでしょ」
そうかわす。
由布子さん、その言葉聞き飽きたよ。
「そうだな。秘書課の女の子でも誘うかな」
「女の子と遊ぶのもほどほどにしなさいよ~」
「由布子さんが付き合ってくれるなら、誰とも遊ばないよ」
「また!そんなこと言って」
いつも通りのいつもの会話。
お互いにどこまで本気なんだか。
「ねぇ。アイツのこと忘れるのにいつまでかかるの?」
「アイツなんて言わないの!」
由布子さんは元カレを忘れられない。
もう、独りになって6年も経つのに―――
何回告白したのかなんて数えるのはばかばかしくてやめた。
社会人3年目から毎年、夏ごろからホテルのクリスマスディナーを予約して
半分冗談に、半分本気に毎年誘う。
「今年は俺とクリスマスを過ごそう」
そんな俺に笑いながら
「もう!冗談ばっかり。信くんなら可愛い女の子が周りにいくらでもいるでしょ」
そうかわす。
由布子さん、その言葉聞き飽きたよ。
「そうだな。秘書課の女の子でも誘うかな」
「女の子と遊ぶのもほどほどにしなさいよ~」
「由布子さんが付き合ってくれるなら、誰とも遊ばないよ」
「また!そんなこと言って」
いつも通りのいつもの会話。
お互いにどこまで本気なんだか。
「ねぇ。アイツのこと忘れるのにいつまでかかるの?」
「アイツなんて言わないの!」
由布子さんは元カレを忘れられない。
もう、独りになって6年も経つのに―――