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第4章 愛撫は彼で成り立っている！？――菜々美編――

手に恐怖を‥‥‥‥‥

何故ならば、
高瀬の意向とはいえ先ほど会った男達に衣服を破かれて身体を触られ揉まれ更にはＭ字開脚で大事な部分をさらされたのだから！
それらはすべて男達の手による事だから菜々美は恐怖を感じるのだ。

濡れもしないあの場所に交互に男達の象徴が無理やり入れられ力任せにピストン運動のごとく突かれたら、濡れないだけに痛さに顔をしかめるだけ。

カラオケボックス、
助けを求めるように叫んでもかかりっぱなしの曲のボリュームに声はかき消されて菜々美が犯されている事情等高瀬と連れの女しか知らない‥‥‥‥‥

彼女はもう着られなくなった布となった服で身体を隠し建物から出て周囲に見えない場所で震えながら丸くなる‥‥‥‥‥

恐怖しかないでしょう！

楽しくなくなったデート、
苦痛の食事の後でまさかの強姦は菜々美にはショックでしかない‥‥‥‥‥

「すきにしていい」
高瀬のその言葉は菜々美がどうなってもいいという事。

すきにしていいとは衣服を破く事から精液を菜々美の身体にぶちまける事まで、高瀬にとっては許されるのだろう。

女の告げ口で高瀬のプライドに火を着けたからだ、
菜々美が結城の車から降りたのを見られていた――
高瀬自らは２〜３人の女とつき合っても男の性だと笑うが、つき合う彼女には高瀬１人でないと許せないのは高瀬のプライドだろうか。

高瀬にとっては女なら性のはけ口にちょうどいい、
自らが好きになった女でなければ犯されてしまおうがどうでもいいと。
所詮菜々美の告白を適当に頷いただけの高瀬だから。

男の子・男子・男・男性――
菜々美には成長過程で呼ぶ男性達とつき合った事はなく高瀬が初めての彼氏で、
振り回されてしまう菜々美が可哀想で不憫だ。

高瀬という男の汚さをうわべだけしか知らない陽子は強姦の一件で、
菜々美の傷を癒すのは結城啓輔しかいないと――…

菜々美が感じた予言のままに――…