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…愛撫からリベンジ・ドエスまで作品の独り言…
第7章 愛撫①ラストシーンの解説
◆謝罪原案◆

菜々美がまだ高瀬を好きでいた頃の話になります。

―――――――

[19時・大通り広場バス停A]
高瀬から約束された場所、菜々美は30分前に着いて行き交う人々を眺めていた。

7月のむし暑さはこの時間になっても昼間とさほど変わらず、冷房が効いているであろう居酒屋に駆け込みたいくらい。

『高瀬さん遅い…』

その場所を動かない菜々美をチラリとみながらバスに乗ってく人達、
また何回目?っていうくらいバス停に1人になる菜々美。

30分後、
向こうの駐車場から男が
『高瀬お待たせ、トイレが混んでてさ』
と乗ったのをきっかけに菜々美は車の方に歩きだした。

『高瀬さん…?』

高瀬さんの車には乗った事ないから車種や色はわからないけど人違いなら謝ればいい。

彼を待つあたし、
彼に声をかけるあたし、
うん!
高瀬さんから約束して誘ってくれたんだもん。
待つあたしに笑いかけてくれるかな?

この間みたいに女友達を連れてくるのはないよね?
約束してくれたから高瀬さんを信じてみたい。

高瀬と呼ばれていた男はアサヒコーポレーションの高瀬だったが、
車から降りて菜々美を上から下まで見た後に運転席に戻ってしまう。

さっきの男の人がいるのならあたしは後ろの席って事ね?

菜々美はその車に触れた。

『あのさ悪いけど江崎さんさ待ってました的な顔重いんだわ、車乗んないでくれる?』
高瀬が言う。

『えっ…?』
後ろの取っ手に触れていた手を離した菜々美。

『高瀬きついんと違う?
俺が彼女なら泣いちゃうかも〜』
『気のんないのにご飯にドライブして気まずいのヤダし早めに言って俺親切じゃね?』
『居酒屋の女みたく軽くヤらせてくれないから企画部の女めんどくさいって言ってたの、この人?』
『ばらすなってっ』
高瀬と男友達の会話である。

『高瀬さんデート約束してくれてあたし嬉しかったの…』

『気まずいって言ってる相手にそういう彼女づら萎えるんだわ、
居酒屋で会った女達の方が大切で楽しいって察して帰ってよ』

菜々美を残し高瀬の運転する車は駐車場から国道へ走り見えなくなった。

高瀬さん…
早めに来て待っていたのに…
あたし高瀬さんの彼女から外されてしまったの?

あたしより一緒にいた男友達が大切?
あたしより居酒屋で見たあの人達が必要って?
辛すぎる‥‥‥‥‥!
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