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…愛撫からリベンジ・ドエスまで作品の独り言…
第7章 愛撫①ラストシーンの解説
エッチが下手なあたしよりトイレで喘いじゃうくらい上手に出来るあの人が高瀬さんは楽しいと…

片思いの方が良かった?
片思いの方が良かった……

あてもなく歩いて気がつけば、とある場所を通りすぎていた。

かちゃ‥
バタン‥

『――様、江崎様?』
どこからか聞こえた声に顔をあげるも涙が落ち恥ずかしくて菜々美は走る。

足が痛い…
楽しみにしていたデートの夜に悲しみにくれて歩き続けるだけなんて…

時間より早めに着いたのに予言なんて当たらないっ!
当たらないのよ…



――
―――次の日、アサヒコーポレーション。

メールの返事もない、
デートだったにも関わらず元気がない様子の菜々美を心配した陽子は夕方高瀬を問い詰めた。

『この間雨の日に送った日、話すネタもないし適当に約束つけたら車から降りると思ったからさ』

悪びれない答えに陽子は怒りをあらわにし菜々美には伝えるべきではないと感じて。


――
―――その夜。

菜々美は半袖の部屋着でマンションを出て近くのコンビニに向かっていた。

携帯が鳴る、相手は結城。
予言は当たらないと憤慨している菜々美が電話に出る事はなく長い着信音も3分後に切れたようだ。

だが3回目ともなると仕方なく電話に出てしまう。

『菜々美さん』

結城の声は穏やかで優しい、こんな風に高瀬さんに呼ばれてみたいのに――

せつなくて苦しくて泣きそうになる…
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