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…愛撫からリベンジ・ドエスまで作品の独り言…
第12章 舌打ち
結城の予言サイトは常に待ちの希望者で彼の予定は詰まっていて利用者は今までの恋愛で処女ではない希望者の方が多い。

だからこそ結城も処女ではない利用者らを相手に寝る事に通常だと思っていたのだ。

菜々美・24歳ともなればたくさん恋愛をして処女ではないと思うのが今どきの恋愛事情だと考える為、彼女の中に入った途端処女だとわかる。

嫌がる、怖がる菜々美を行為自体久しぶりなのだろうと結城は思ってしまった。
久しぶりなのだろうと勘違いして押していく行為をしてしまった結城が罪悪感を引きずるのは彼の優しいところ。

『すまない、すまない』

結城がよく菜々美に言うのはやはり最初の行為で処女を奪った事への後ろめたさ。

『嫌い、あなたなんか大嫌い』

そう言う菜々美を嫌いなら俺の頬を叩いてくれといわんばかりに彼は無防備なのは謝罪ならいくらでも受けるという姿勢からだ。

依頼者が一度寝た結城ともう一度寝たいと希望するのは結城が魅力的だと思うからこそ、だが菜々美は高瀬を好きで結城をなんとも思ってなく処女を奪った人だとこだわる。

高瀬高瀬高瀬、菜々美が思うのは高瀬。
だが高瀬は結城ほど優しくなく腹を立てカラオケ店で彼女を襲えと仕向ける。

思っても届かない…。
挙句の果てに他の男を使って強姦させたのだから。
この時には高瀬フルぼっこ希望の読者様が多少、作者的に菜々美結城の事を軸に読んでくれているのだと嬉しかった!

行く先々で受難の菜々美、時折助けに入る結城で菜々美の事が哀れで可哀想で彼女は好きな人に処女を捧げられなかった。
たとえ高瀬と最後までいっても処女ではない。

処女を奪ったのはこの俺だと結城は罪悪感を引きずり菜々美の性行為の数々の強姦での受難に心を痛める。

彼はスイートタイムのフロントでありオーナーでお客に好意を抱く等は罪だと思うが傷ついた菜々美を放っておく事が出来ず、部屋の外の廊下で丸まる菜々美を観て好きな感情が湧き上がり本音を言葉にする。
そのシーンは書いていて胸が熱くなる湧き上がる感情、作者的に好きなシーンだ。

結城と菜々美は彼と彼女で誰にも邪魔されない同棲生活。

だがとある人物のせいと結城の嬉しそうでリラックスした雰囲気に菜々美の心は頑なに閉ざす。

そんな彼女に彼は考える時間をあたえるが家の異変に気づきひとりにした事へ自らの後悔で、結城は声にならない舌打ちを。
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