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普通ってどんなの?
第3章 異文化交流

私の中学校はヤクザ製造所と言われているぐらい悪名高い学校で、体育教師は竹刀を持って廊下を闊歩する。
先輩達は視点が合わずにヨダレをたらしてる人も居るイタイ学校。
杯を交わすわけじゃないけど兄弟や姉妹の制度があって、兄や姉が居ると他の先輩に虐められないっていう仕組みまで有る。
私は入学早々から近所の友美お姉さんが姉になってくれて、平和に過ごしていた。
半年程たった頃、スカートを床に引きずって歩く怖い先輩や、セーラーもスカートも短すぎる先輩達に呼び出された。
「あんた友美の妹なの?」
「はい…」
「友美の妹なら私の妹って事になるんだけど!嘘ついてんなよっ!」
煙草臭い─────
私の後ろの壁を蹴っ飛ばしたり至近距離で睨まれたり、どれだけ凄まれても姉妹の解消を聞いていなかった私は嘘をついたわけじゃない。
なんて口答えなんかしたら、余計に拗れると思う。
本当は震えて居たけど…。
とにかく必死に無言でやり過ごす事にした。

