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普通ってどんなの?
第3章 異文化交流

その様子を見ていた、私と同級生のヤンキー男子が私と先輩の間に割り込んで来た。

「やるじゃん!泣かないんだぁ」

泣かないんじゃ無くて、泣くのも忘れるくらいビビって思考停止&現実逃避してただけなんだけど…。



どういう訳かそのヤンキー男子は私を気に入ったみたいだった。その場から連れ去るようにして、先輩達から引き離してくれた。

「好きなヤツ居るの?」

「…上矢先輩」

「カミチャンね分かった」

ん?
何が分かった?

上矢先輩は確かにカッコイイと思うし、適度にヤンキーだけど…。私の中では奈緒より同級生の男子より、ココで出す名前の中で1番最適な人を選んだだけなんだけど…。



後日───。

同級生のヤンキー男子に逆らえなくて連れてこられた家の一室で、上矢先輩が壁に凭れてしゃがんでいた。

あれ?
デジャヴ?

「おいで」
あの時のお兄さんと同じセリフ────
年の差も同じ…。同一人物なの?

ドアを閉めて進み上矢先輩から差し伸べられた手に触れると、グンッと引かれて胸の中に飛び込んだ。私がゆっくり顔を上げると上矢先輩は私の乱れた髪を整えてから顔を近付けて…口付けを降らせた。


 
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