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普通ってどんなの?
第5章 三角関係

私が夜遊びに行く理由は、由紀に付き合う事の他にもう1つ。由紀が危なっかしくて、ほっとけいから。
私も人の事なんて言えないくらい流されやすいけど…。由紀は自ら望んで「楽しそうだから」って激流に呑まれに入って行くみたいに見える。だから1人に出来ない。由紀の処女は私がまもる。私は由紀のナイト気取り。
夜遊び中に、今日の運転手の男が17才の私に言った。
「お前17!?俺と変わらないかと思った。うーん22才?」
「ふけてるって事?」
「うーん…落ち着いてるんじゃない?」
確かに同年代よりハシャいではない。特に夜中は由紀を見守る事が優先で遊んでるつもりは無い。気を張ってるから、そう見えるのかな?
高校3年生になって、やっと私が由紀から離れる事は無いって安心出来たのかな…。
由紀に彼氏が出来た。
それなのに由紀はデートに私を付き合わせる。
「一緒に居たいでしょ?」
そりゃまぁね私も一緒に居たいけれどもっ!彼氏困ってるじゃん?
私も…目の前でイチャつかれんの痛いんだけど…。
由紀はそんな事お構いなしで、私と彼氏の腕を掴んで毎日の様にデートする。おかしな三角関係…。
相手が彼氏となると、私も無駄に牙を剥かない。由紀が望むことを提供する事しか出来ない。

