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第6章 前途遼遠

高校を卒業して地元で就職した私は、久しぶりに奈緒に電話した。すると奈緒は泣いていた。

どうした？どうした！？誰に泣かされた？

犯人は…初めて出来た奈緒の彼氏。

バイト先の先輩に２年近く片思いしていた奈緒がやっと付き合いだしたと聞いたのは、丁度２年程前の事。

泣きすぎていて奈緒は、何言ってるか分からない。

とりあえず、今日どこに行けばその元カレに会えるか聞いて、車で行って張り込んだ。３０分程してホントに会う事が出来た。その場で声を掛けて、今から夕飯を食べると言うので近くのファミレスで待ち合わせた。

話を聞いたら、実に下らない…。

彼氏が仕事を辞めて、金にならない夢を追いかけるのを奈緒が反対したらしい。今の彼女は賛成した。

ソレだけの事。

「何だょそんなけ？そんな事で別れたの？」

ホントに下らないっ！！

ファミレスで話していたら、今の彼女から電話が入って合流する事になった。どんなのが来るのか楽しみだ。