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キミを愛シテ溺れてる
第4章 *キミを愛シテ溺れてる 2
十二月。秋から冬になるのはあっという間だった。
こんなに早く時が進むと思ったことは今までにない。
大学かバイトから帰ってきて、一人で過ごしていた時間が有意義なものへと変わっていったからそう感じていたんだろう。
大切な彼女ができたおかげで……。
晩御飯を食べに行ったり、買い物をしたり、俺の家でゆっくりしたりと一緒に過ごす時間が多かった。
何も話さない時ができることもあるけど、風子の傍にいるだけでもいいと思えた。
きっとこれが、居心地がいいと言う意味なんだと思う。
自分なりに風子に寂しい思いをさせないように努力をしているつもりけど、寂しさを埋めることができているのだろうか……。
答えは彼女の心の中にしかないから、分からなくて不安になる。