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キミを愛シテ溺れてる
第4章 *キミを愛シテ溺れてる 2
立ち止まっていたら風子が戻ってきて腕に絡みついてきた。こうやってくっつかれるといつも柔らかい胸が当たる。
「ソラ先輩、どうしたんですか?」
付き合う前は不服だったのか無愛想な態度を取っていたけど、今は懐いて機嫌がいい時には寄ってきてくれるようになった。まるで猫のようだ。
「あ、こう言うネックレスをあげると女の子は喜びますよ」
「乙羽さんは喜ぶの?」
逆に聞いてみると風子は目を大きく見開き、口元を緩ませて俺から顔を背けた。
「わっ…、私じゃなくて次の彼女にですよ」
別れる気でいる言葉が胸に刺さる。
三ヶ月もあれば好きになってもらえると思っていたけど、落ちそうで落ちない。
別れた元カレのことをまだ諦めきれていないのが一番の原因なんだろうけど……。