この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キミを愛シテ溺れてる
第4章 *キミを愛シテ溺れてる 2
それから余興の練習をすることなく、他愛のない話で時間が進む。
午後七時を過ぎた頃、お腹を鳴らした大地が立ち上がった。
「僕、ホットケーキを食べたくて材料買ってきたんだー。ソラくんの家にはフライパンがなかったと思うから持参してきた」
「塩おにぎりを作るためにご飯炊いていたんだった!私も作らないと」
そう言って、風子と大地は台所へと向かって行った。不思議な組み合わせだが、文句は言わずにやる気のある後輩に任せることにする。
ちょうどいいチャンスだ。
風子が近くにいない今の隙に、俺は海田に聞きたかったことを話す。
「なあ、海田。……クリスマスプレゼントってなにをあげていたの?」