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キミを愛シテ溺れてる
第4章 *キミを愛シテ溺れてる 2
中学一年の頃からクラスが一緒で、いつも出席番号が一つ前だった海田。
話す機会が多くて自然と仲良くなっていった。
俺とは正反対で自分のことを何でも包み隠さずに話してくるから、黒歴史も多く知っている。
「え……?もう一回言ってみ?」
「だから、彼女にあげるクリスマスプレゼントは何を選んだのかって……」
普段は俺から相談を持ちかけることはないせいなのか、かなり驚いた顔をしてからニヤリと笑った。
「あー、分かった。風子ちゃんにあげるプレゼントを悩んでいるんだな」
「……ちっ、違う」
当たっているけど……。
「バレバレだから恥ずかしがるなって。そうだなー、一人目の彼女の時はサンタの靴の形をした物に入ってるお菓子セット。
二人目の彼女の時は映画のチケット。三人目の彼女にはおれの知らないアーティストのCDだった」
「…………」