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キミを愛シテ溺れてる
第4章 *キミを愛シテ溺れてる 2
中学三年生の夏。
可愛がってくれていた母方の祖父が亡くなり、祖母は病気で倒れて入院。
父方の祖父に嫌気がさして俺だけ母さんの実家に逃げ出して、ずっと世話になっていたからかなりショックだった。
そして、唯一心を開くことができていた親友は自殺。
今まで生きてきた中で最悪な夏だった。
でも夏休みが明けて二学期が始まって数日経った時。
どん底から一変する出来事がやって来る。
「私のこと覚えてる?このハートのネックレスをくれたよね」
もう一度会いたいと願っていた人物が教室の前までやって来た。
同じ中学ではなかったから、どうやら転校してきたらしい。
数年ぶりに会った風子はずっと可愛くなっていて一目見ただけで今までに感じたことのない衝撃が心に走った。
多分、一目惚れみたいなものだったんだと思う。