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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3
今日は先生の結婚式。ずっと話し合いをしてきた余興をする日でもある。
だからと言って緊張しているわけでもなくて、いつもと変わらない心境だった。
準備をして式場に向かい、部活のメンバーと合流する。
桜色のパーティドレスを着て、長い髪を後ろで編み込んでいてハーフアップにしている風子が隣にやって来て肩をトントンと叩く。
「ソラ先輩。今日の私、どうですかね?」
「可愛くて綺麗だよ」
「むむ……。それはどっちですか」
「両方言ったんだから最高の誉め言葉だと思うけど」
「どうせなら可愛いじゃなくて大人っぽいって言われたかったです」
思ったことを言って褒めたつもりだけどいまいち反応が悪いようだ。女心は難しい。