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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3
「俺は乙羽さんに幸せになってもらえればそれで……」
口ではそう言っているけど、考えているのは自分の幸せなんじゃないだろうか。
過去の風子の幸せもきっとそうだろうと俺が勝手に思っているだけで……。
「だったらお前の望んだとおりにしてやる。これからはオレは風子のことをずっと好きでいる」
颯太は俺にそう言い放つと、風子を抱き寄せてから有無を言わせず唇を重ねる。
絶対に言わないと思っていたことを聞き、目の前で見たくもない物を見せられた俺は愕然とした。
「…………っ!」
居ても立ってもいられなくて二人の前から立ち去った。