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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3
「でっ、でーと!?わっ、私とですか!?」
おどおどしている風子の手に颯太が触れようとする。
それを見たらなんだかモヤモヤして、俺は風子の盾になるように前に出た。
「風子はやらないといけない宿題があるからダメだって」
「えっ!?ソラ……?」
「それくらいで怒んなよ。オレには彼女がいるんだから冗談に決まってんだろ」
お盆の時に会って「昨日、彼女と別れた」っと言っていたのにもう次の彼女ができたらしい。
ゴールデンウィークに会った時は、喧嘩をして女にビンタをされて別れた現場を目撃した。
よく懲りずに女を途切れさせないものだ。
でも勝手にすればいい。
颯太が誰と付き合おうが俺には関係ないと他人事のように思っていた。
しかし、それを否定する時はすぐにやってくる。