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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3
「よう、塑羅緒。久しぶりだな。女を連れてるとかやっと彼女ができたんだな。童貞卒業したのか?」
それは従兄弟の颯太だった。
俺が女が苦手なことを知っているから、風子と一緒にいることを面白がって見てくる。
颯太は中学生の頃から彼女がいて何回も付き合ったり別れたりしているから、躊躇なくこういうことを言えるんだろう。
「うっ……。違うよ。彼女じゃない」
「怪しいな。でも結構可愛い子じゃん。付き合ってねえなら、オレが狙っちゃおうかな。名前は?」
「えっ!?あっ……、風子って言います……」
「風子ちゃんか。これから仲良くしような」
「よっ、よろしくお願いします……」
「これから暇ならオレとデートでもする?」