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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
「…うたぁ……」
なんだ……
そっちか……。
従兄弟と名前の頭文字が同じでこんなにも嫌だと思ったのは初めてだ。
半分だけした期待が外れて、苛立つ気持ちが湧きながらも風子の顔を見つめる。
悔しいけど、何度見ても可愛い……。
こんな状況にも関わらず、安心しきったような顔ですぅっと寝息を立ている。
彼氏以外の男とラブホテルに来てるというのにこの女は……。
起こさないように近付いて、獲物を狙う獣のように彼女の様子を静かに伺う。
ここでキスをしたら驚いて起きるかな……
それとも胸を少し触るくらいなら気付かれないはず
少しだけ……、表面に触れるくらい軽くなら……