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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3
「ん?」
「私と…………。やっぱり明日に言う。なんて言っていいのか、まとまらないから明日まで時間をください」
「え?なんだよ」
「明日こそ絶対に言うから楽しみにしてて……!」
「分かったよ。楽しみにしてるから」
「ありがとう。ソラは優しいね。……大好き」
屈託のない笑顔を向けてくるけど、恥じらっているようにも見える。
それが可愛いすぎて、家に帰っても“大好き”っと言われた瞬間が忘れられなかった。
恐らく風子が言いたかったのは、伝えたかった二つのことだと思う。
転校してくることと、俺と付き合うこと。
告白してきた時にあんなに緊張していたから付き合おうと言うのも勇気がいるんだろう。
俺だって告白した時と、付き合おうと言った時はすごく緊張したから気持ちが分かる。
だから、風子のペースで言ってくれればいいと思っていた。
友達よりも一歩先へ進むたび、さらに好きになっていく。
引き返せないほどに……。