この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3
『おまえ知らねえの?先週のニュースでうちの高校でいじめがエスカレートした事件があったってやってただろ。あの被害者……風子だから』
「え……」
耳を疑うようなことを言われて携帯電話を持つ手の力が抜けて小刻みに震えた。
詳しく話を聞くといじめてきた女と言い争いになり、ベランダに着き飛ばされて頭を強く打ったらしい。
その事件があった日は、公園でずっと待っていた日だった。
風子が俺に二つのことを伝えて、恋人になるはずだった日……。
『あの後、風子は病院に運ばれたから入院してるんじゃね?窓ガラスを突き破ったから出血も酷かったし』
「なっ……。どこに入院してるんだよ」