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キミを愛シテ溺れてる
第6章 *キミを愛シテ溺れてる 4
一回だけでは知り合いと歩いていただけと思われたのか何の反応もなかった。
しかし、何日か置いて三回もやってみせると食いついてきた。
「ソラ先輩、その人は誰なんですか……!?」
女装した大地と歩いている時、表情を曇らせた風子が早足で近づいてくる。
その様子を見て大地は下を向いて笑いを堪えて震えていた。
仲を良さそうに見せるためなのかそのまま俺の腕に絡みつく。
「成人式の時に再会したんだ。この子は乙羽さんとも仲良くなれる可愛くていい子だよ」
「えっ……。そうなんですか……」
「乙羽さんも颯太と会ってたじゃん。だから、俺も二人っきりになる仲の良い女友達がいても文句ないよね?」
「っ……。それはそうですけど……」