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キミを愛シテ溺れてる
第7章 大好きなあなたとハルジオンを探して……
「…………」
安心させるつもりだったけど、言い訳がましかったかな……。
頷きもせず黙ったままで何も言ってくれない。
心配になってこちらからキスをしてみると、本を渡してくれた時のように微笑んでからお返しをしてくる。
この一件がソラ先輩の心を揺るがしてしまいそうで怖くて、もし少しでも離れていっているのなら繋ぎ止めたくて必死に縋りつく。
お返しが終わっても、愛を測るように何度か唇を重ねてみる。
さらに、私に欲情しているか知りたくてソラ先輩の股間に手を伸ばして固さを確認するように触れた。
握ってみて感じた様子だと、私はまだ対象になっていて少しホッとする。
「久しぶりに積極的だね。嬉しいけど、どうしたの?……さっきの続きをしたくなった?」
「また嫌な思いさせてるようで……、私のことを嫌いになってないかなって…怖いんです……」
胸に浮かんだ言葉をまとめないまま口にすると、ソラ先輩はふっと鼻で笑った。
「乙羽さんが思ってるほど俺は不安になってないよ」
「えっ……」